ロータリードライヤーの仕組みと用途

ロータリードライヤーとは工場に用いられる乾燥装置です

ロータリーの名の通り乾燥には回転の力を用います。

材料が入った円筒型の容器を回転して加熱することで乾燥させて用途に適した製品を製造します。

このドライヤーは工業製品の大量生産に適しており、乾燥が必要な工業では幅広く使用されます。

レアメタルや鉱石の取り出し、顔料やセラミック素材の生成、粉砕ガラスの乾燥、浄水場や下水道処理場などで発生する汚泥や脱水ケーキなどの再資源化、培土や肥料の生成用など様々な用途でロータリードライヤーは用いられ、日本の工業と生活を支えています。

様々な用途に用いられるため、それぞれの用途に応じて大きさや中身が異なります。

撹拌用の羽が円筒状の容器に内蔵されていたり、昨今の省エネルギー化を考えて燃料を用いない電気ヒーター式のドライヤーもあります。

電気ヒーター式は燃料が不要で排ガスも出ないため、燃焼装置と排ガス処理装置が不要になり、コンパクトにまとまります。

大まかにロータリードライヤーには二種類あり、装置の中に熱風を送る内熱式と、外側から加熱する外熱式の二つに分かれます。

前者の内熱式は高温の熱風を送り込むことが出来るため処理できる物の種類が幅広く、低水分域まで乾燥させることが出来ます。

後者の外熱式は円筒型容器中の原料の温度を測定し制御することが可能です。

種類によっては多室式の熱源と多室式容器中を持つものもあり、それによって一室ずつの温度制御が可能になります。